HSPが接客業を7年やって思うこと【結論:私はもうやりたくないかも…】
こんにちは、うなんです。
HSPの人「HSPに接客業って、やっぱり向いていないのかな? 実際にやってた人の体験談とか聞いてみたい!」
このような方に向けて、「HSPのわたしが、実際に接客業を7年やってみて、思ったこと」をご紹介します。
目次
先に、わたしの接客キャリアをざっくりと紹介すると…
- 大学時代→コンビニバイトで4年
- 社会人→正社員として手芸店で3年半
こんな感じです。
ちなみに今は、接客業はやめて、引きこもってこのブログ記事を書いたりして過ごしています。
というわけで、約7年間の接客業をやってきた中で、思ったことを率直に書きます!
「接客業ってほんとにHSPに向いてないのかな?」と気になっている方は、ぜひ読んでいってください!
接客をやるべきなのか? やめておくべきなのか? ひとつの判断材料にしていただけたら、うれしいです。
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HSPが接客業を7年やって思うこと(結論:私には向いてなかった)
わたしは、接客業を7年ほどやりましたが、結論として、「わたしには、接客は向いていないな」ということがハッキリとわかりました。
どうして向いてないと思ったのか、まずはその理由を、くわしく紹介していきます!
「HSPのみなさんには接客は向いてない」と断言するわけではありません。 ひとえに「接客」といっても、いろいろなお仕事や環境があるからです。 あくまで、わたし個人の体験・感想として参考にしてみてくださいね。
理由①:不特定多数のひとと接するので、完全にキャパオーバー
接客では、基本的にお客様をこちらから選ぶことはできません。
何十人、何百人もの、いろいろな人を、毎日相手にしていくことになります。
もちろん優しいお客様ばかりではなく、いきなり怒鳴ってくるような人やクレーマーも、たまにいます。
人一倍、他人の言葉や態度にも敏感なHSPにとっては、まるで戦場のような場所です。
完全にキャパオーバーで、1日の終わりにはもうヘロヘロ…ってこともよくありました。
理由②:常にだれかに見られながら仕事しなきゃいけない
接客は、つねにお客様を見て、スタッフを見て連携して、という働き方です。
つまりその分、自分も、つねに誰かから見られています。
人から見られながら作業することが苦手なわたしは、四六時中プレッシャーに耐えているような状態でした。
「人から見られるのが、監視されているように感じる」ことも多いHSPには、働きにくい環境だな〜と思います。
理由③:マルチタスクが当たり前
仕事をするとき、目の前のお客様の対応をするのが、第1優先です。
ただ、お店にいるお客様は1人じゃありません。
複数の対応や、いろいろな作業を、同時進行していかなくてはならないことが多いので、いつもマルチタスクになります。
また、たとえば品出しなどの作業をしているときでも、お客様にすぐさま気がつけるように、ひとつの物事に集中してはいけません。
目の前のことをひとつひとつ集中して終わらせていくことができず、それはストレスを感じました…。
理由④:とっさの動きをしなきゃいけない
「自分で計画を立てて、その通りに1日仕事していく」ということはできず、いつも臨機応変がもとめられます。
いつ、どんなお客様がくるかもわからないので、毎日がイレギュラーの連続です。
その場の状況に応じて、今は何が優先なのかを考えながら、行動しなくてはいけません。
今の手元の仕事と、かかってきた電話を取るの、どっちが優先だ!?
こういう選択の連続なので、いそがしい売り場だとつねに精神が削られます。
選択をミスると、上司から注意されて、さらにパニックになったり…。
よく考えてから動くことのほうが得意なHSPにとっては、ついていくのがとても大変でした。
理由⑤:覚えること、変更されることが多すぎる
小売店の接客だと、体系的な仕事というより、小さい仕事をポツポツと覚えなくてはいけません。
開店準備、店内の掃除、レジの操作、会員証の案内、クーポンの種類、電話の取り方、商品の発注の仕方、返品伝票の切り方、客注の受け方、メーカーさんとのやりとり、備品の発注、などなど…
挙げていったら、キリがないくらいの膨大な数の仕事をおぼえなくてはいけません。
接客だからといって、お客様を案内して、レジが打てればいいだけじゃないのです。
それに加えて、専門的なお店だと、商品知識もものすごく必要ですし、セールとかクーポンとか商品券とか、その都度おぼえたり、やることが多すぎます。
「明日からこのセールやるからよろしく」 みたいな、急なこともインプットして対応しなくてはいけなかったり…。
いろいろありすぎてミスもしながらも、頭のパンク寸前でどうにかこなしていく感じでしたね。
理由⑥:休日も気が休まらない
接客業だと、シフト制で、「自分が休みの日でもお店は開いている」という場合が多いです。
- 「昨日やり残した仕事、今日どうなってるかな…」
- 「わたしミスしちゃってなかったかな…」
などと、せっかくの休日なのに、仕事のことが気になってしまうこともしばしば。
気にしないひとは気にしないのかもしれませんが、HSPだとけっこう頭から離れずに気にしてしまいがちですよね。
スタッフみんな一斉にお休み、とはいかないので、「自分がいないところでもお店は動いている」という気の休まらなさがありました。
また、自分が休みの日でも、仕事に関する連絡とかがふつうに入ってきたりもします。
つねにプレッシャーや、窮屈さを感じやすいのが、シフト制のデメリットですね。
でも、こんなところは意外と好きだった!
いやなとこばかり挙げてしまいましたが、よかったこともあるので、ご紹介しておきますね。
意外と好きだったところ
- スピード感をもって捌いていくこと
- 店舗の異動があるところ
- 平日に休めるところ
たとえば、「今から1時間レジ当番ね」みたいな、シングルタスクでいそがしく動くことは、個人的には好きでした。
また、異動については、わたしはHSS型のHSPでかなり飽きっぽいので、たまに異動があると刺激になってよかったです。
あと、休みが平日だと、人の少ないときに街に出かけられるので、HSPとしてはうれしいメリットだな〜と思ってました!
HSPには接客業が向いていないのか?
ここまでわたしの「接客業に向いてない理由」を見て、
「うわあ、無理すぎる」「めっちゃわかる」と思ったHSPの方も、多いのではないでしょうか。
じゃあはたして、「HSP=接客向いてない」なのかというと、必ずしもそうとは言えないと思います。
わたしが働いていたのは、単価の低い小売業でしたが、もし別のお仕事ならぜんぜん環境も変わってくるからです。
- 不特定多数と接する→会員制で特定のお客様だけ対応する
- せわしなくて、とっさの判断ばかり→ゆっくりとした時間軸で動ける
- 変更が多くておぼえられない→あまりサービス内容の変化が少ない
このように、同じ接客でも仕事によっては、「HSPがツラいと感じることが少ない職場」もあるはずです。
たとえば、エステティシャンとかなら、特定のお客様と、シングルタスクでゆっくり接することができますよね。
単に接客を避けるのではなくて、「いやだな」「しんどいな」と感じることがどれくらいあるのか把握して、負担がすくないような仕事を選ぶことが、HSPの仕事選びのコツかなと思います。
もし、HSPの仕事選びのコツについてもっと知りたい方は、よければこちらの記事もお読みください。
» 参考:HSPに向いてる仕事ジャンル7つまとめ!就職・転職のポイントも
「HSPの長所を生かせる」のも接客です
HSPだからこそ、接客で生かせる長所もあります。
HSPの強み
- お客様の視点で考えることができる
- 細やかな気づかいができる
HSPでない人からするとむずかしい心の寄り添いも、HSPなら無意識にできていたりします。
マーケティングには「潜在ニーズ」と「顕在ニーズ」という概念がありますが、HSPの人は「お客様が自分でもことばにできていない欲望=潜在ニーズ」を読み取るのが上手かったりします。
それは、明らかにわたしたちHSPの強みなので、それを生かすととても満足度の高い接客ができるはずです。
お客様からの「お褒めの言葉」がうれしい
お客様にも、いろいろな性格や事情のある方がいるので、早口でズバズバ物言う店員が好きな人もいれば、ゆっくりと話す店員が好きな人もいます。
HSPの店員は、他のひとと比べて押しが弱かったりするかもしれませんが、「おかげで安心して買い物ができたわ」と思われる方も、中にはもちろんいるはずです。
自分がお客なら、こちらの気持ちも考えずにズケズケと話してくる店員さんばっかりのお店には、あんまり行きたくないですよね。
HSPとして接客をしている人の需要は、きちんとあるわけです。
それを気に入ってくれたお客様から、名指しでお褒めのメールなどをいただけたときは、とてもうれしいものですよ。
「HSP=接客に向いてない」とは言われがちですし、そういう面が強いのは正直、事実だと思います。
ですが、HSPとして自分の心が落ち着ける職場であれば、接客業をするのも、ぜんぜん悪くないですよ!
「HSPで接客業をやるか悩む…」なら、とりあえずやってみるべき
接客を7年やった経験から、結果的にわたしは、「接客はもうこりごりだ! 一生やりたくない!」と思っています。
けれど、そう思えたのも、接客業をやったからです。
しかも、かなりの年数を経験しましたし、その間にストレスで突発性の難聴になったこともありました…。
それだけ本気でコミットした期間があったからこそ、自分が本気でいやだと思うことも見つけられたのです。
もちろん、みなさんにも「しんどさを身をもって知れ」と言いたいわけではまったくないですし、できればツライ思いはしてほしくないです。
むしろ、「どんどん逃げちゃっていいよ!」ってわたしは思ってるタイプです。
この記事を読んで「わたしには耐えられそうもない」って思うなら、向いていそうな道にまっすぐ進んだほうがいいと思いますし、それがこの記事の成せる役目です。
でも、「接客業向いてるかわかんないしやるか悩む…」なら、とりあえずやってみるべき
「仕事選びに迷ってるけど、接客ってHSPにとってどうなんだろう」って思っているのであれば、もしやってみたい仕事や、働きたいお店があるなら、向いてるかどうかは気にせず、とりあえずやってみたらいいと思います。
「向いてないかもと思ったけど、意外と楽しいじゃん」って思う可能性だって、もちろんあります。
HSPに留まらないあなた自身の個性や、その職場ごとの仕事内容や、働いているスタッフの空気感など、いろいろな要因が重なって「合うか合わないか」は決まるからです。
もしツラかったら、わたしみたいに何年もやる必要もないです。向いてないとわかったなら、やめればいいだけです!
ちなみにわたしがコンビニバイトを4年も続けられたのは「意外と楽しいじゃん」と思える職場だったからです。
そこでイヤだったら、すぐにやめたでしょうし、就職先でも接客の道に進むということはなかったでしょう。
やっぱり何事も、自分でやってみないとわかりません。
「やっぱ向いてなかった! むり!」と思ったら、それもいい経験だったと思って、次の道を選ぶために役立てられます。
やってみたいことがあれば、接客でもなんでも、怖がらずにチャレンジしてみてください!
もしかしたら遠回りかもしれないけど、きっと理想の生き方へ向かう道のりになっているはずです。
この記事も、あなたの次の1歩への力になっていればうれしいです。
それでは、HSPのあなたが輝ける場所を見つけられますよう、願っています!
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